携帯電話で撮影した画像を赤外線を使ってノート PC に転送する方法
2006-05-13-1
ThinkPad に赤外線通信ポート (IrDA) が付いているのを発見したので,これを使って携帯と通信できないか試してみました.
使用した携帯電話は NTT DoCoMo の SH700iS.ノート PC は IBM ThinkPad T42.OS は Windows XP.
まず,携帯電話をノート PC の赤外線通信ポートに向けて,撮影した画像を選択して赤外線送信を開始します.

そうすると以下のように「ワイヤレス リンク」のダイアログが出ます.

「はい」を選択して,通信を開始します.

通信には結構時間がかかります (データ転送速度が約 20kbps ~ 70kbps らしい).

通信が終了すると vnt という拡張子のファイルが受信されます.

エディタで開いてみると VNOTE という文字が見えます.
この vNote 形式は「i アプリコンテンツ開発ガイド」によると以下のようなプロパティを持つようです.
| プロパティ | 備考 |
| VERSION | vNote のバージョン |
| X-DOCOMO-TYPE | JPEG または GIF 画像データのフォーマット種別 |
| X-DOCOMO-SIZE | 画像のサイズ |
| X-DOCOMO-FILESIZE | 画像のファイルサイズ |
| X-DOCOMO-FILENAME | ファイル名 |
| SUMMARY | 画像タイトル |
| DATE | 撮影または編集日時 |
| X-DOCOMO-BODY | Base64 形式でエンコードされた JPEG または GIF データ |
- i アプリコンテンツ開発ガイド for DoJa-3.0 詳細編 第 3.1 版
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/service/imode/make/content/iappli/ab ... ![]()
要は,Base64 でエンコードされているわけです.
さて,この vNote 形式のファイルをデコードするアプリケーションはいくつかあるのですが,
分かりやすかったのが「vMessage/vNote ファイル変換」というアプリケーションです.

- vMessage/vNoteファイル変換
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se305804.html
これを使ってファイルをデコードできます.
大量のファイルを扱うのには向いてないかもしれませんが,手軽に使える方法ですね.

- FOMA SH700iS
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/700i/sh700is/
- ThinkPad T42
http://www-06.ibm.com/jp/pc/thinkpad/tpt42/tpt42a.shtml
